■アラスカクルーズ乗船記■
2006年9月16日(土) ウィッティア〜アンカレッジ〜


 長かったような、短かったような1週間の
 クルーズは今日で終わり。
 そして下船の日はとても慌しいのです。
 昨晩のうちにサファイアプリンセスは
 ウィッティアに入港していたので、早朝から
 下船が始まり、朝6時くらいから次々と
 船内放送が入るので、最終日の朝は
 ゆっくり寝ていられません。

 騒音の中でもあまり気にせず寝ている
 私たちも船内放送の音量には勝てず、
 早々に起床。14階のホライズンコートに
 最後の朝食を食べに出かけました。
 慌しく食べている人もいれば、
 ゆっくりとくつろぐ人々も少なくない。後者はきっとウィッティアでは下船せず、
 極東クルーズにも引き続き参加するのでしょう。もし、このクルーズを手配する際、
 日本まで連続乗船が可能だと知っていたら、私たちも乗っていたかも。

 キャビンへ戻る前に5階にある日本人デスクへ。
 お世話になった日本人コーディネーターのノリコさんにご挨拶をしようと思ったら、
 ちょうど日本人のツアーが下船するところで、両親がいました。
 実は日本人デスクを訪問したのにはもう1つ理由があって、
 私が結婚式で使ったブーケを捨てられず、かといって持ち帰ることもできないので、
 花が枯れるまでデスクで飾ってもらえないかというお願いです。
 するとノリコさんはまだ独身らしく、「ブーケ欲しいです、あやかりたいです!!」と言ってくださり、
 もらってくださる人が見つかって一安心。一度キャビンに戻って荷物をまとめ、ブーケも持って、
 下船までの短い時間を、ノリコさんと色々話しながら過ごしました。

 通常、下船には時間がかかるそうですが、今回は乗客の半分近くが引き続き極東クルーズに
 参加するので、降りる人が少ないため、非常にスムーズでほぼ時間通りでした。
 下船後はスーツケースをピックアップして、予約していたレンタカー会社を探します。
 ウィッティア港の係員に確認したところ、レンタカーオフィスは少し離れているらしく、
 夫が徒歩で車を取りに行き、私はターミナル内で荷物と待っていることにしました。
 ウィッティアはとても小さな街。朝だからかもしれませんが、クルーズ関係者しかいないし、
 なにせレンタカーオフィスも夏季のみ営業で、小さなスーパーマーケットが兼務していたそう。

 特に見所もなさそうな街なので、すぐに車を出します。10分も走らないうちにトンネルの入口に。
 アントン・アンダーソン・メモリアルトンネルです。以前、このトンネルは列車のみ通行可能で、
 自動車は列車の荷台に載せなければ、ウィッティアまで入れなかったそう。
 2000年に自動車も通行可能になったそうですが、今でも列車と共用、上下共通なので時間制。
 ひどいと1時間くらい待つそうですが、私たちは10分待ちくらいで通過できました。
 トンネルを抜けてすぐ、ポーテージ氷河という観光名所にもなっている氷河がありました。
 同名の湖を遊覧船に乗りながら氷河を見るらしいのですが、すでにクルーズ中に
 グレイシャーベイやカレッジフィヨルドを見てしまった私たちには、
 そこまで立派な氷河にも見えなかったので、車を止めて眺めるだけ。
 雨が降っていたこともあり、10分くらい見学してすぐに出発してしまいました。

 今回、ウィッティアからアンカレッジのドライブに備え、アラスカ州のナビをダウンロード
 していましたが、その道程はあまりにも単純明快で、いったんT字路で曲がった後は、
 アンカレッジまでほぼ1本道。途中、アリエスカという街に寄り道。
 アリエスカプリンスホテルで少し休憩をしました。
 ここは日本のプリンスホテルが経営していましたが、私たちが帰国後、すぐに売却対象に。
 冬はスキー客で賑わうのかもしれませんが、他に観光施設もなさそうな小さな街でした。
 日本人の集客があまり見込めるとは思えなかったので、売却も無理ないかな!?

 アンカレッジにはお昼過ぎに到着。当初は観光でもしながらゆっくり移動する予定でしたが、
 これといった見所もなかったので、アンカレッジ市内でのんびりすることになりました。
 とりあえずショッピングモールがあったので、そこのフードコートでお昼を食べるまでは、
 いい感じで時間を使えたなーと思ったのですが、アンカレッジもこれといった見所もなく、
 ショッピングスポットも少なかったので、時間潰しに一苦労。
 一番時間を潰せたのが、デパート系のホームストアー。日本のホームセンターの高級版で、
 素敵な時計とか照明とか、日本にはないようなキッチン回りの電化製品を見て楽しめました。

 なんとか夕方まで時間を潰したら、市内にある日本人経営のお店へ。
 開店後すぐに行った所、先客は日本人男性ばかりの4人組だけでしたが、じわじわと混んできて
 あっという間に満席。しかもお客さん同士が顔見知り・・・かつ航空関係者っぽい。
 耳を傾けずとも聞こえてくる会話は、「明日はフライトだから飲めない」とか、
 「いつ到着したの!?」とか。話の内容から、この人たちが操縦する飛行機には乗りたくないな・・・
 と思いましたが、どうやら貨物便関係者が大多数だったので、特にご縁はなくて済みそうです。
 人気のあるお店だけあって、美味しい日本食にありつくことができました。
 (この日に食べたものが見たい方は、グルメ日記へ)

 夜ご飯を済ませたら、暗くなる前にアンカレッジ国際空港に移動。
 利用するユナイテッド航空のコンピュータでチェックイン手続きをしていると、私たちが乗る
 サンフランシスコ便はオーバーブッキングで、フライト変更してしたら100ドル貰えるよう。
 でも、乗り継ぎが面倒でこのフライトを予約したので、2人で200ドルは魅力だったけどスルー。
 アメリカ国内線なので荷物検査が厳しいかなと思ったけど、それほどではありませんでした。
 ここから搭乗まで3時間以上あり、最初のうちはかなり時間潰しが苦痛でしたが、
 無線LANに無料でアクセスできることを発見してからは、夫のPCで遊んで過ごせました。

 私たちが乗るサンフランシスコ便は、到着が遅れたため、日が変わる頃にようやく搭乗開始。
 機内に入ってからはすぐ寝てしまったので、離陸の瞬間すら知りません。
 アンカレッジでは時間潰しをしていることが多かったので、昼間に移動すれば良かった・・・。

                                             (写真:ウィッティア港)

 ※アラスカクルーズ乗船記はこれにて終了です。
   下船後にアメリカのサンノゼ、台北等を回った旅行記は、アラスカクルーズ後の旅日記

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